PROMIC | 財団法人音楽産業・文化振興財団 アジアをはじめ世界の音楽産業の発展と、音楽を通じた交流振興により音楽文化の向上に貢献します。

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事業報告書

平成19年度事業報告書

(平成19年4月1日~平成20年3月31日)

概 況

中国、韓国において継続管理・運営している「日本音楽情報センター」の活動を通じ、日本音楽の産業振興、文化交流の諸事業を展開いたしました。中国では「日中文化・スポーツ交流年」を記念して~「ふれあいの場・オープニングイベント」(国際交流基金運営)「悠久のロマンを求めて~TOGI+BAO」(主催:イオン1%クラブ)、アニメ音楽を通じての「著作権セミナー&ワークショップ」(共催:国際交流基金北京事務所)~等々各種事業へのアーティスト・講師の派遣及び制作協力を行いました。特に、「中国での日本音楽紹介ラジオ番組・音楽新幹線」(国際交流基金との共同事業)は「日中文化・スポーツ交流年特定広報認定事業」を受け、放送エリアも8局から16局に拡大し音楽を通じて日本文化にも触れる機会を提供する内容が高く評価され日中相互理解に貢献できました。同じくラジオ番組「東京流行音楽」(広州地域)、「東京音楽広場」(北京)を通じ、日本ファンの拡大を図りました。韓国では、人気の「のど自慢大会」、恒例になりつつある「アニメ音楽ファンの集い」を通じ、確かな草の根若者交流の実現に寄与することが出来ました。

次世代を担う各国若者達が日本音楽を通じ、日本文化全般への関心が高まりひいては日本が好きになる拠点として「日本音楽情報センター」は今や欠かせない存在となっております。このことにより文化外交の一助になることを心より願って活動しております。

音楽産業振興の面では「第4回東京アジア・ミュージックマーケット」(4th TAM)が第1回「JAPAN国際コンテンツフェスティバル」(CoFesta)音楽セクターのオフィシャルイベントとして実施することが出来ました。又、同時期開催の「国際レコード産業連盟(IFPI)太平洋地域理事会」ともカンファレンステーマ等で協調が図れ、4th TAM国際性へのアピールに繋がりました。4th TAMはアジア各国から多くの音楽関係者の参加を得、ショーケースライブ、商談会等を通じ、日本音楽海外進出への確かな実績を残すことが出来ました。

平成19年度の諸事業を遂行することが出来ましたのも、所管(経済産業省、文部科学省)、外務省、在外公館、賛助諸団体・企業、国際交流基金及び日頃からPROMICを支援してくださっている関係者の皆々様のお陰でございます。この場をお借りし厚くお礼申し上げます。

事業の実施状況

(文中敬称略)

1.音楽産業及び音楽文化に関する普及・啓発事業

(寄附行為第4条第2号)

(1)北京「日本音楽情報センター」(JAMIC)管理運営、上海「日本音楽コーナー」への運営協力。

日中国交正常化35周年~「2007日中文化・スポーツ交流年」を記念し数々の事業が中国に於いて展開されましたが、とりわけ音楽関係の事業に関しては、JAMICが官民からの協力要請に応えました。その中でもJAMICが重点的に取り組んでいる、中国ラジオ番組「音楽新幹線」が日本に興味を持つ若者の圧倒的支持を得ている実績が高く評価され「2007日中文化・スポーツ交流年特定広報認定事業」に選ばれ、音楽を通して日中相互理解に多大に貢献したとして実行委員会より感謝状を受けることが出来ました。

●「2007日中文化・スポーツ交流年」テーマソング「言葉はいらない」(中孝介、韓雪デュエット)ではアーティスト選定にも係わることが出来ました。

●「北京、南京に於けるアニメ音楽イベント」では、コンサート開催だけではなく中国でも知名度のあるアニメ制作会社(株)ゴンゾ代表取締役社長の藤田純二氏を招き「ガンダムを通してアニメ音楽を考える」をテーマとして又、併せてアニメ音楽に付帯する音楽著作権の講演会を実施しました。上海総領事館との共済事業でもありました南京での当該ライブ、講演会は現地では初めての試みとして日中関係者注目するところでありましたが、多数来場した中国の青少年達の日本アニメに対する関心の高さに改めてアニメコンテンツの強さを認識しました。(7月実施)

●イオン1%クラブが主催する「東儀+BAO」コンサートでは、舞台全般(音響、照明)のコーディネーションを行うことが出来ました。良質なコンサート内容が高く評価されることとなりました。(7月実施)

●「2007日中文化・スポーツ交流年グランドファイナルコンサート」実行委員会への協力。

●中国TV番組「音楽物語 in Japan」(NHKエンタープライズ制作)への後援協力。

(2)ソウル「日本音楽情報センター」(JMIC)管理運営

●「2007Japan Week in Jeonju(全州)」ボサノバ歌手 TOKIWA派遣。

在韓国日本大使館が毎年地方都市で実施している「日本文化紹介事業」の音楽部門を担当。(5月23日開催、場所:又石大学公演場)韓国でも、最近ボサノバ、レゲエ人気が高まり、韓国でリリースされているTOKIWAのコンサートを実施しました。300名の大学生を前に、熱唱。公演終了後の交流会では公演に感動した来場者の握手攻めにあい本人は大感激し日韓若者交流イベントは好評のうちに閉幕しました。

●JMIC「第7回のど自慢大会」 (8月開催) 場所:日本大使館公報文化院3階

今年は参加申し込みが過去最高の600名と人気も年々うなぎ登りの状況となりました。最終審査には15組が残り日頃の練習の成果である正確な日本語で熱のこもったパフォーマンスを披露。日本楽曲および日本への関心が高まるイベントとして定着して参りました。

●JMIC「クリスマス・イベント」(12月開催、場所:日本大使館公報文化院3階)

「日韓音楽交流クリスマス・イベント」には日本の多様な音楽を提供することをコンセプトに企画してきましたが、今年は世界各地で活躍しデビュー20年を迎えたタンゴ歌手冴木杏奈を迎えることが出来ました。観客とアーティストが一体となったコンサート内容で日韓交流に寄与しました。地元MBCと北海道新聞の取材も入りプレスの関心も高まりました。

●JMIC新年行事「日本アニメーションをJMICと共に~」(2月開催 場所:日本大使館公報文化院 2階、3階)

アニメソングを得意とするタイナカサチ、下川みくにを招き実施しました。3時間前から待つ人もいて、会場は超満員。タイナカサチがシン・スンフンのヒット曲「I believe」を韓国語で熱唱し韓国の若者達へ感動をプレゼント。ファンとの交流会では礼儀正しい韓国の若者達にタイナカサチ、下川みくにの二人も感激の様子でした、お二人の韓国でのCDリリースも決まり、日韓両国での今後の活躍が期待されています。

●「日韓音楽関係者によるシンポジウム」(3月開催)場所:日本大使館公報文化院3階

<テーマ:デジタルネットワーク時代の音楽著作権の課題と展望>

~動画共有サイトと新たなコンテンツ流通を中心に~

講師:嶋谷達也氏(JASRAC 送信部ネットワーク課課長)、ハン・ソグ氏(アインスデジタル代表理事)、チョン・ヒョンテク氏(著作権委員会著作権情報センター長)、 司会進行・・・チョ・ギュチョル氏(韓国音楽出版社協会会長)

今年は、JASRACとKOMCAとの相互管理契約締結、パートナーシップ共同声明を踏まえ、両国が直面する課題とその対策について日韓双方からネットワーク分野に精通している方々を招き講演を実施しました。タイムリーなテーマに韓国側来場者の関心も高く、質疑応答では活発な議論が展開されました。

詳細は「セミナー・シンポジウム資料ページ」にて公開中です。

●尚、北京、上海、ソウル「日本音楽情報センター」では各国でライセンスされているCDを現地ライセンシーの協力を得て展示しております。オリジナルとの比較のみ成らず広く現地の若者達への購買導入ツールコーナーとして内外音楽関係者が注目しております。

2.音楽産業及び音楽文化に関するフェスティバル等の開催事業

(寄附行為第4条第4号)

「第4回東京アジア・ミュージックマーケット」(4th TAM)開催

~第1回JAPAN国際コンテンツフェスティバル(CoFesta)オフィシャルイベント~

CoFestaオフィシャルイベントとして、日本を代表する8つの音楽諸団体の後援を得て10月15日から19日までの5日間、恵比寿、渋谷会場にて開催され,従来にも増して音楽業界関係者の関心を集め、盛況の内に終了することができました。(来場者実績:3,420名)

「アジア各国との音楽文化交流と音楽産業振興を目指す」を基本コンセプトし、その具現化を図るため、3つのカテゴリー「ショーケースライブ」「ビジネスセミナー」「商談会」事業を実施しました。従来の「アジアから日本へ」への視点から、「日本からアジアへ」を強く意識した新しいTAMとして広く国内外へ発信することが出来ました。とりわけ、日本の魅力あるアーティスト及び多様な音楽を海外へ情報発信し、実際のビジネスに繋げていく商談会は国内初の試みとして内外音楽関係者の強い関心を呼び、参加した8ヶ国34社、39名の海外バイヤーからも高い評価を得、国内レーベル十数社のアーティスト、作品に対し契約成立もしくは継続商談中もあり、当初予測を上回る実績を残すことが出来ました。アニメソングジャンルでは、本来のBtoBショーケースライブにBtoCを盛り込みTAM事業の一般大衆への訴求を図りました。

又、今回は、IFPI太平洋地域理事会が同時期恵比寿で開催され、ケネディIFPI会長始めIFPIメンバー皆様のTAMオープニングセレモニー、ビジネスセミナー、ライブ等へ参加を得、CoFestaが目指す国際性を実現することが出来ました。日本での開催に尽力いただきました(社)日本レコード協会の関係者の皆様へ深く感謝申し上げます。

ビジネスセミナー特別基調講演にはIFPIケネディ会長及び音楽家の谷村新司氏を招き現在業界が世界的に抱える課題の考察及びアジア各国隣人との音楽を通じての交流の大切さを講演いただきました。お二人の深い洞察に基づく具体的な話は大変示唆に富む内容で来場者に感銘を与えることが出来ました。

詳細はTAM HP (http://tamm.jp/jp/2007-b-data.html)にて公開中です。

3.内外関係機関との交流、協力事業

(寄附行為第4条第5号)

●中国での日本音楽紹介ラジオ番組制作

1.「音楽新幹線」(地方都市16局)(国際交流基金との共同事業)

2.「東京流行音楽」(広東衛星放送局)及び「東京音楽広場」(北京人民外語放送)

 (昨年に引き続き民間企業から協賛をいただいております)

 (全日空、トヨタ、東芝、富士ゼロックスの各社様/順不同)

3つの番組はJ-Popを中心としての編成ですが、折々の日本での季節感あふれる話題及び中国の若者にも関心の強いポップカルチャーを紹介し音楽番組を通じた日本ファン拡大を図ることが出来ました。

●「愛・地球博成果継承」プロジェクト「Friends if Love The Earth」(FOLTE)への広報協力については、当該プロジェクトチームでの平成19年度事業としての当初金額の予算化が出来ない諸般の事情により、次年度での助成応募調整の結果待ちとなりました。従い、本件は再構築の運びとなります。

以上
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